東京ウィンドオーケストラ 2017年1月 新宿武蔵野館にて公開

ストーリー

photo「昨日は役場でデータの集計、今日も役場でデータの集計。たぶん来年の今頃も役場でデータの集計。毎日同じことの繰り返しで、私もいずれ屋久杉になってしまうわ…」

屋久島の町役場に勤める職員、樋口(中西美帆)は単調な日々の中でどこか投げやりだ。しかし今日は役場の雰囲気がいつもと違っている。屋久島に日本を代表する有名オーケストラ「東京ウィンドオーケストラ」を呼びたいと、観光課の橘(小市慢太郎)が長年温めてきた企画がようやく実現し、樋口が担当になっていた。

その頃、鹿児島港では東京からやって来た10人の楽団員たちが屋久島行きの高速船を待っていた。初めての屋久島ですっかり観光気分に浮かれつつも、なぜカルチャースクールのアマチュア楽団にすぎない自分たちが呼ばれたのか、不思議に思いながら…。

photo屋久島の宮之浦港に到着した一行を迎えに来た樋口は、オーケストラのわりにはどうも人数が少ないと感じるものの、彼らを連れ、淡々とスケジュールをこなしていく。宿泊先は一流リゾートホテル。大ファンだという橘の異様なまでの盛り上がりよう―――。のん気に過ごしていた一行も、島をあげての歓迎ぶりにさすがに不審がるが、樋口の上司・田辺(松木大輔)に嫌味を言われると思わず「楽しみにしててください、感動させますから」と啖呵を切ってしまう。田辺とこっそり不倫をしている樋口は、そんな彼の態度に苛立ちを隠せない。

ふとコンサートのポスターに気づく一行。だが、何かがおかしい…。さらに彼らが案内されたのは、島一番の大ホール。20年来の夢が叶ったと感激する橘に、不審感は、いよいよ確信に変わる。

そう、樋口の手違いで、一文字違いでよく似た名前のアマチュア楽団「東京ウインドオーケストラ」を呼んでしまったのだ。

photo真実を言い出せないまま一行が連れて行かれたのは、島の中学校。吹奏楽部の演奏で歓迎されるが、プロだと信じて疑わない島の人々に、今さら素人だと言い出せなくなってしまい、こっそり逃げ出そうと、大急ぎで荷物をまとめる。

同じ頃、楽団員のリーダー・杉崎(星野恵亮)の名刺を見て、樋口は何か違和感を覚える。恐る恐る検索してみると、出てきたのは無名のアマチュア楽団のホームページ。そこに映っていたのは、紛れもなく、いままさに島にいる楽団員たちだった…。

ようやく彼らが偽物だと気づいた樋口は慌てて控室にいくが、そこは既にもぬけの殻。自転車を飛ばし、間一髪、バス停で一行を捕まえる。事情を問いただすが、解決策が見つかるわけもない。追い打ちをかけるように、田辺に頼まれ、職員の前で演奏することになってしまう…。
“もうダメだ”と覚悟を決める樋口。しかし皆の予想に反して、田辺は「感動した」と興奮してしまう。樋口は真実を話そうと田辺を呼び出すが、勘違いされて取り合ってもらえない。

photoそこで樋口が下した決断は、「このまま本物ってことでいきましょう」というものだった!

「聴きに来るのは素人だ」「このまま帰れると思ってるんですか」と説き伏せられ、しぶしぶ本物のふりをすることになってしまった楽団員たち。刻一刻と迫る開演時間。果たして樋口と「東京ウインドオーケストラ」一行は、このピンチを乗り切ることができるのか!?

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2017年1月21日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
1月14日(土)より鹿児島ガーデンズシネマ先行公開

「中西美帆  小市慢太郎 松木大輔  星野恵亮  遠藤隆太  及川莉乃  水野小論  嘉瀬興一郎 川瀬絵梨  近藤フク  松本行央  青柳信孝  武田祐一  稲葉年哉 監督・脚本:坂下雄一郎 製作:井田 寛 企画:深田誠剛 プロデューサー:松岡周作 小野仁史 撮影:横田雅則 照明:橋本次郎 録音:福田 伸 美術:寺尾 淳 スタイリスト:宮本茉莉 江頭三絵 ヘアメイク:新井はるか 編集:田中直毅 音楽:石塚 徹 小沼理裕 楽隊指導:村上信吾 助監督:栗本慎介 宣伝:アーク・フィルムズ/デジタルSKIPステーション/堀切健太 イラスト:古谷充子 協力:屋久島町 特別協賛:いわさきグループ 種子屋久高速船 製作:松竹ブロードキャスティング 制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント 配給:松竹ブロードキャスティング/アーク・フィルムズ  c 松竹ブロードキャスティング 日本/2016/ビスタ/75分/ステレオ

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